Go to this month’s calendar
2020 / 05 / 08

今日は一日中 Windows のセットアップをしていた。

しばらく使っていなかった Mac mini に Boot Camp で Windows 10 をインストールした。

なぜ Windows 10 を Mac mini にインストールしたかといえば、VR ゲームをやりたいからだ。Steam で配信されているゲームのほとんどは、VR に限らず Windows にしか対応していないものが多い。しかしうちには Windows マシンがないし、そのために買う気もないので、Mac に Windows をインストールすることにしたということだ。

まず Microsoft の公式ホームページから Windows 10 の ISO ファイルをダウンロードした。次に Boot Camp アシスタントというアプリを起動し、Windows 10 用のパーティションを作成した。Mac mini のストレージは 500 GB あったので、半分の 250 GB を Windows に割り当てることにした。

そのあとは画面の指示に従ってポチポチするだけで簡単に Windows 10 をインストールすることができた。Boot Camp アシスタントを使うと本当に簡単に Mac に Windows をインストールできて便利だ。

多少躓いたところとしては、USB メモリーを Mac に差したまま Windows をインストールしようとするとエラーでインストールに失敗してしまう点だ。エラーコードは 0x80070570 だった。Apple の Boot Camp のサポートページ には USB メモリーが必要と書かれていた(USB メモリーが不要な Mac の中に Mac mini が含まれていなかった)ので事前に差していたのだが、結局いらなかったようだ。

それからこれは罠なのだが、Windows のセットアップ中のユーザ作成の画面で、Microsoft アカウントにログインする画面があるのだが、ここでログインしてしまうと、ユーザーフォルダ名が勝手に変な感じでつけられてしまうのだ。具体的には、Microsoft アカウントのメールアドレスの @ の前の文字列の最初の 5 文字がそのままユーザーフォルダ名になってしまうのだ。自分の場合は noraw というダサいユーザー名が設定されてしまった。

しかもこのユーザーフォルダ名はあとから変更することができない(厳密にはできるが、レジストリをいじるか、新しくユーザを作成して古いほうを消すというめんどくさいことをしないといけない)ので、一度インストールした Windows を一旦削除して、もう一度 Windows をインストールし直したりした。

幸い、Windows の削除は Boot Camp から簡単にできたし、Microsoft アカウントとの紐付けも簡単に解除することはできたのでそこまで大きな問題にはならなかったが、それはあくまでインストール後すぐに気づいたからの話で、しばらく気づかずに使っていて、あとから気づいたら直すのが厄介になっていただろう。

ともあれ、2 回目の Windows インストールでは、Microsoft アカウントにはログインせずにスタンドアローンでユーザを作成し、インストールが完了してから Microsoft アカウントにログインしてユーザと紐付けをした。

久しぶりに Windows の画面を見た。Windows はダサいというイメージがあったが、Windows 10 はそこまでダサいという感じではなかった。

Windows をインストールしたあと、Boot Camp インストーラで Apple の Windows 用のツールをインストールして再起動すると、トラックパッドで 2 本指のスクロールができるようになった。逆にいうとインストール時は 2 本指のスクロールができなかったので少し不便だった。

それからカーソルの移動ももっさりしていて使いづらかったが、設定でカーソル移動速度を変更することで Mac と遜色ないくらいにトラックパッドを操作することができた。

しかし、残念ながら Windows と Apple 製品の相性は良くなかった。2 本指のスクロールは Mac のときと逆になってしまうのだ。それに macOS みたいにスムーズスクロールじゃないのでスクロールの動きが慣れなかった。

さらに、たまにカーソル移動がものすごくもっさりしてしまう現象が何回か発生した。しかも 2 本指以外のジェスチャーは使用できないので、Windows ではトラックパッドは合わないなと気づき、USB ドングルで機能するワイヤレスマウスに変更することにした。マウスならサクサク動作した。

そして相性が悪いのはトラックパッドだけではなかった。Magic Keyboard も同様だ。

Magic Keyboard も基本的には macOS 同様に反応はするのだが、キー配列が変わっているのがだいぶ使いづらかった。

まず最初、半角と全角を切り替えるのがどのキーなのかがわからなくて苦戦した。調べると、どうやら Caps Lock が全角半角キーに割り当てられていることを知った。

Magic Keyboard の JIS 配列には英数・かなキーがあるので、そちらに全角と半角の切り替えを割り当てようとしたのだが、無理だった。まず、英数・かなキーが、Windows ではそもそも反応しないのだ。キーバインドソフトで割り当てようにも、押しても反応がないからどうしようもなかった。Windows には存在しないキーだから無理なのだろうか。

調べてみると、できるようなのだが、自分はできなかった。なぜだろう、よくわからない。これだけで数時間使ったが結局解決できなかった。

Windows 10 の Magic Keyboard 「英数」・「かな」

上記のサイトの通りに Apple からサポートソフトウェアをインストールして再起動してみてもうまくいかなかった。KeySwap の代わりに Change Key や AutoHotKey なども試してみたがダメだった。なのでかなり不便だが、今は Caps Lock でなんとか凌いでいる。

それから Command キーが Win キーとして割り当てられているので、つい macOS の癖で Command キーを押すと Win キーとして機能してしまうことが頻発したので、これは KeySwap で Ctrl キーに書き換えた。

それ以外にもアンダースコアが押せなかったりして、やっぱり Apple のキーボードやトラックパッドと Windows は相性が悪いようだ。

そういえば、ちょうどまだうちに Realforce があったからそれを使ってみようかなとも思っている。

周辺機器周りでだいぶ手こずったが、目的は VR をプレイできる環境を整えることだ。Steam をインストールして、SteamVR Performance Test というソフトで VR ゲームが快適にプレイできる環境かどうかをテストした。

すると、残念なことに、GPU の性能が足りなかった。やはり Mac に搭載されている Intel の内蔵 GPU だけでは、ゲームや VR 映像のグラフィック処理は厳しいようだ。

他にもバイオハザード 6 のベンチマークテストツールがあったので試してみたが、フレームレートがかなり低かった。10 fps を切るときもあった。その後、FINAL FANTASY XV の無料体験版もやってみたが、操作中のフレームレートはかなり低い上にキャラのグラフィックも処理しきれておらずかなり映像が汚かった。しかもちょっと遅延もあった。

やっぱり eGPU を買わないとダメなのか。まだ Oculus Quest も買っていないのに、さらに GPU も買わないといけないとなると出費がかさむ。

GPU とか全然知らないから調べてみたけど、種類が多すぎて全然わからなかった。しかも Mac は Windows マシンと違って取り付けたりができないから、外付けのものしか使えない。

NVIDIA の GPU は Mac には使えなくなってしまったらしいので、残るは AMD 製のものということになる。Apple の公式ホームページで販売されているものは、下の 3 種類だけだけど、Blackmagic のほうは買えなくなっているし、いつ買えるかもわからない。

この 3 種類以外に、Mac (OS は Windows 10) で使えるものがどれなのかもよくわからない(外付けのものなら全部使えるのかとかもよくわからない)から、ちょっと困った。はじめから Windows マシンを買うならこんな苦労はしないのかもなと思うが、いまさらこのためだけに Windows を買うのもなんか嫌だなあ。

もう Mac だけでいいと思っていたのにまさか Windows にここまで悩まされることになるとは思わなかった。PS4 や Switch で販売されているゲームならそっちで買えば良いから今まで全然困らなかったが、VR となると Steam (Windows) がほとんどになってしまうから、Windows を使わざるを得ない。困ったものだ。

引き続きどうするか考える。でもその前に Oculus Quest が買えるようになるのを待つ。今は在庫切れ。いつ在庫復活するかわからないけど。4 月下旬に見たときには販売していたからそのときに買っておけばよかったと後悔している。

ちなみに、Windows の Bluetooth 設定で PS4 コントローラをペアリングするだけで、Steam で PS4 コントローラを使うことができた。Undertale と FINAL FANTASY XV 体験版で使ってみたが、特に問題なく使えてよかった。コントローラに関しては別途買う必要はなさそうだ。